住宅の購入は一生に一度の大きな買い物です。安全性や機能性などしっかり見極めて納得のいく住宅に住みたいと誰しも考えています。
住宅を建てる際にまず決めなくてはならないのが木造住宅にするか鉄骨住宅にするかです。
木造住宅は木の温もりを感じられますし、鉄骨よりも値段が安いので、建売住宅によく使われています。取り壊しの際にあまり値段がかからないというのもメリットです。
鉄骨住宅は、火事などでも躯体が燃えてしまうという心配がないというのが最大のメリットです。木造住宅とは違い、湿気などで躯体が損傷してしまう恐れは少ないですし、白アリに食べられてしまうという心配もありません。しかし、取り壊しの際には木造住宅よりもはるかに金額がかかってしまうというのがデメリットです。
鉄骨住宅は躯体がしっかりしている分、地震にも強いですし、家が古くなってしまった時に建て替えをするのではなく、躯体をそのままにしてリフォームするということも可能です。
木造住宅は値段が安い分、家が古くなった時にはリフォームではどうにもならなかったり建て替えなければならなかったりします。土地の立地と、自分のライフスタイルに合った住宅をしっかりと見極める事が大切です。
鉄骨住宅の価格相場
住宅市場を見る限り、鉄骨住宅の相場はかなり幅がありますが、木造住宅に比べると、高めに設定されていることは確かです。住宅を建築する時、既にかなりの違いが金額にあります。木造住宅の場合は、坪単価50万円ぐらいが相場ですが、鉄骨住宅の場合は、坪単価60万円から70万円ぐらいになってきます。80万円近くいくものもあるかもしれません。
ただし、木造住宅は20年ぐらいが寿命と言われていますが、鉄骨住宅は50年以上はその住宅に住み、使いつづけることが出来るようです。白アリで大黒柱に被害を受ける心配もなく、大変丈夫で、大地震にも壊れにくい強い住宅になります。このため、中古物件の相場でも、木造住宅にくらべると、高めの価格となります。
ただ、大手ハウスメーカーで建てられた住宅が多いためということも、加味した上で考えなければなりません。もちろん、大手ハウスメーカーで建てた木造住宅もあります。同等クラスの、大手ハウスメーカーで建てた中古物件で、築年数や床面積が同じなど同条件で比べてみると、僅かに鉄骨住宅の相場の方が高いように見受けられます。このように、鉄骨住宅の相場は、明らかに木造住宅よりも高めに設定されています。